[かわぐちかいじの言葉]

2009-07-04

【沈黙の団塊へ】

団塊の世代、全共闘世代の大半の人間は戦っていなかった人間なのである。


「権威」を拒否するということは、「否定した責任」というものがついて回るものだ。その責任をとらない限り、否定したはずの「権威」は生きながらえる…そのことに、われわれ団塊の世代はあまりにも無自覚だったのではないだろうか…。


営々と、30年以上作品を描き続けてきて、今更ながら気づいたことだが、私は作品を描く上で読者のことを一度も考えたことがない。

[ かわぐち かいじ ]